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月刊商人舎 2020年05月

 特集のあとがき 


確かな破綻と不確かな成長

2020年05月11日

㈱商人舎代表取締役社長 結城義晴 どんな数値にも三つの動かし方しかない。上げる数値、下げる数値、一定に保つ数値。今は亡き渥美俊一先生から教えられて、まさに目から鱗だった。 経営指標も同じだし、現場の管理数値も、目標数値も予算数値も三つの考え方しかない。自分自身の体重や血糖値、中性脂肪の数値もまったく同じだ。 一般的に売上高は上げる数値、粗利益も営業利益も上げる数値。ROA(総資本経常利益率)も上げる数値である。売上げや利益はたいてい、上げる数値だ。ただし経営状態が悪くなったら、あえて売上げを下げることにも挑戦しなければならない。そしてROAだけは上げるよう、数値をコントロールする。 反対に経費や販管費率などは下げる数値だ。 ただし販促費は戦略に応じて上げることもあるし、下げる時期もある。 人件費は…




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