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月刊商人舎 2019年02月

特別企画


上田惇生を悼む

デカルトの子どもがドラッカーの分身に変わった。

2019年02月12日

2019年正月10日午前2時過ぎ、上田惇生先生が亡くなられた。享年80。まだ若い。 病気ご療養中、50日ほど前の昨年11月に、意識不明になられて、年が明けると、静かに逝去された。家族葬によって見送られた。 ピーター・ドラッカーの翻訳者として、第一人者。ご自分でも「翻訳者」の肩書が一番好きで、それを喜んでおられた。しかしその仕事や生き方は、もう翻訳の領域を超えて、ドラッカー思想の伝道者であった。だからドラッカー教授ご自身が、「もっとも親しい友人」と語り、「日本での分身」と称えた。ドラッカーの主要著作のすべてを翻訳した。それも名著は何度も何度も、推敲し、言葉を選び直して再出版した。あの膨大な言葉の洪水のような、ドラッカーの文章の一句一句、一文一文にこだわって、何十年も経ってから、ピタリと当てはまる日本語を発見し…




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