レバレッジ型からリインベント型へ移行せよ！

㈱商人舎代表取締役社長　結城義晴 『ハーバード・ビジネス・レビュー』2011年11月号の「The New M&A Playbook」という記事では、ハーバードビジネススクールのクレイトン・クリステンセン教授を中心にした研究者たちが、「真実のM&A戦略」と題して、貴重な論点整理を試みている。 「M&Aが成功する確率は10～30％ときわめて低く、その大半が失敗している」 おお、なぜなのか。 「多くの場合、適切とはいえない買収先を選択しているばかりか、過剰な買収価格を支払っている。くわえて、買収後の組織統合がまずいケースも少なくない」 そこでクリステンセン教授らは、M&Aを二つに分類して考察する。 第1は、被買収企業の経営資源（顧客基盤、ブランド、技術、知財、スキルやノウハウ、営業拠点等々）を手に入れるためにM&Aに踏…