戻る 印刷
月刊商人舎 2017年08月

 ㈱REA代表取締役社長 


巨匠 鈴木哲男のEC時代の「お試し論」

仕組みをつくり、差異化としての戦略に格上げしよう

2017年08月10日

今さら、なぜ、試食・試着・試用なのか。そう言われても、以前から言われていることでもあり、誰も何の感慨も持たないだろう。しかしeコマース(EC)時代になって、リアル(有店舗)小売業は劣勢に立たされている。価格では勝ち目がなく、生鮮さえ、アマゾンフレッシュなどの攻勢に足元を脅かされそうな状況にある。リアルの強みの一つは、すぐ、その場で体験ができることだ。商品を見る、食べてみる、触れてみる、使ってみる、着てみるなどの体験をしてからならば、確信を持って買物ができる。これができていれば、基本的には返品処理作業が生じない。もはや、マイナーなレベルの話ではないのだ。それなのに、どの店も、どの企業も「お試し」を重要視しているようには見えない。  リアルにおけるお試しの優位性  お試しの優位性とは何か。EC時代の今、そ…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください