印刷プレビュー
月刊商人舎 2015年12月

 渾身Reportage 


「脱チェーンストア」本当の解 [Ⅱ]

2015年12月10日

第2部 企業別の実情から解を求める   イトーヨーカ堂  鈴木敏文会長が迫った 脱チェーンストア経営 今年の年頭から、大手GMSは遅まきながらチェーンストア経営という手法の抜本的な見直しに踏み込んだ。個店の強化、地域密着、接客重視の経営に切り替え、顧客起点のモノづくり、店舗運営を進め、机上の効率優先を排除する動きだ。14年度は営業利益18億円、15年中間期営業赤字90億円と不振にあえぐイトーヨーカ堂。この元凶は、「本部が仕入れた商品を店舗に一括供給し、店の品揃えから棚割り、補充発注まで決めるという仕組みにある」。セブン&アイHDの鈴木敏文会長はこう指摘し、このチェーンストア理論に基づく経営からの脱却を、イトーヨーカ堂経営陣に強く迫った。イトーヨーカ堂改革には過去に何度…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください