イオンリテール、イトーヨーカ堂、ユニー、イズミ――総合スーパーは「破壊的再生」によって復権するか？ジャーナリスト 平塚榮雄 2015年の今年、大手小売業は遅まきながら、チェーンストア経営という手法の抜本的な見直しに踏み込んだ。「ゼネラルマーチャンダイズストア（GMS）」と称される総合スーパーは、なぜ顧客の支持を失ったか。その復権はあるのか。かつては日本の流通業界をけん引してきた総合スーパーは業績不振が続き、受難の時代を迎えている。まず、イトーヨーカ堂とユニーの、店舗大量閉店計画が明らかにされた。セブン＆アイ・ホールディングス（HD）が物言う株主（外資ファンド）からイトーヨーカ堂のグループ外への分離を要求された。そしてファミリーマートとユニーグループホールディングス（GHD）との経営統合の基本合意が遅れた…