㈱商人舎代表取締役社長　結城義晴 日本のチェーンストアの主役は、時代とともに移ってきた。 最初に巨大化したのは総合スーパーだ。ゼネラルマーチャンダイズストア(GMS)と呼んだり、ビッグストアと呼称したりした。その総合スーパーがリージョナルチェーンとなり、ナショナルチェーンを目指した。 ダイエー、イトーヨーカ堂、西友、ジャスコ(現イオン)、マイカル、ユニー。いずれもリージョナルチェーンからナショナルチェーンへとレース型競争を展開し、その無理がたたって崩壊していった。最後にイトーヨーカ堂とイオンが残ったが、前者は今、リージョナルチェーンへと逆戻りしている。西友も北海道や九州を切り売りして、リージョナルチェーンに戻り、その挙句にトライアルホールディングスの傘下に入った。 残るのはイオンだけだが、総合スー…