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月刊商人舎 2016年05月

 商学者矢作敏行 書き下ろし論文【第2章】 


「質が量をつくり出す」PBイノベーション

2016年05月10日

第2章...........................................「工場なきメーカー」ダイエーの挫折第二次世界大戦後、日本の流通は欧米を手本にキャッチアップ型発展を遂げた。ダイエーも例外ではなかった。中内㓛はロンドンを訪れると、しばしばM&Sの旗艦店であるマーブルアーチ店に顔を出した。「世界最高の販売効率を誇る店」としてギネスブックに載った飛び切りの繁盛店だった。ダイエーは1978年秋、M&Sと業務提携し、衣料品の「セント・マイケル」を日本で独占輸入・販売することになった。提携は87年までの約9年間続いた。その間、現地駐在員を置き、研修生を派遣して商品開発の経営ノウハウの吸収に励んだ。中内には一つの強い信念があった。「良い品をどんどん安く」との社是の下、大規模消費財メーカ…




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