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シアーズニュース|2016年度決算赤字22億ドル、負債132億ドルで「経営破綻」宣言?

2017年03月23日

米国シアーズ・ホールディングスが自ら経営破綻の可能性を示唆した。これまで赤字を出しながらも、経営の継続と業績の改善の可能性を訴えてきたが、米国証券取引委員会(SEC)に2017年1月期の年次決算報告書を提出して、その冒頭の48ページをはじめ、数カ所に「Substantial doubt exists related to the Company’s ability to continue as a going concern.」と表記した。つまり、企業能力として継続的経営に疑念が存在すると言わざるを得ない、ということ。

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1990年まで、世界の小売業の王者だったシアーズ・ローバックと、そのシアーズを猛追して第2位となったディスカウントストアのKマートが、ともにウォルマートに屈して、業績を悪化させてしまった。2005年3月に、当時、シアーズは小売業界第5位、Kマートは第10位と業績悪化し、低迷。両社は経営統合して、持株会社シアーズホールディングスの事業子会社となった。

 

しかし、両社ともに業績は好転せず、2016年度決算は年商221億3800万ドル(1ドル100円換算で2兆2138億円、前年比マイナス7.4%)で、純損失22億2100万ドルの赤字を出し、負債総額は132億ドルに膨れ上がった。10年前には3400店の規模を誇ったが、現在は1430店にまで激減、さらに現時点で、150店舗を閉鎖し、保有不動産10億ドル以上を売却する交渉を行っている。

 

さらに、ブランド売却も実施している。同社の工具などに使われている「クラフツマン」ブランドをスタンリー・ブラック&デッカーに9億ドルで売却、家電の「ケンモア」ブランドと、車のパーツである「ダイハード」ブランドも売却先を模索中。

 

先月には、経費10億ドルの節減と退職年金引当金15億ドルの減額などを発表したばかりである。

かつての栄光のシアーズとKマートは、いま、企業としての最終段階に入った。これを「ご愁傷さま」と手を合わせるには悲しすぎる。

 

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