當仲寛哲のリテイル･インフォメーション・システム論(45)ただいまブラジルの銀行で働いています

ただいま僕はブラジルの大手銀行で、コンピュータシステムの入れ替えの仕事を始めています。この銀行は、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカに多くの支店を持つ、グローバルな銀行です。日本の大手銀行よりずっと大きいと思います。この銀行のシステムの悩みは、莫大にかかるコストです。この銀行のコンピュータは、「メインフレーム」と呼ばれる高価なコンピュータで、コンピュータを使うたびに課金される仕掛けになっています。企業規模やデータの量が大きくなれば、その分、課金が大きくなり、銀行のコスト負担が大きくなるわけです。この銀行は「メインフレーム」をやめて、他のコンピュータにシステムを移すことにより、システムコストを下げようと四苦八苦しているのですが、今までうまくいかないで苦しんでいます。なぜうまくいかないか、とい…