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経営

朝川康誠「経済心理学の世界へようこそ」(39)――自分をデザインするマーケット戦略

2016年09月12日

 差異とコモディティ  不確実な時代と言われる現代において、自らの現状や将来について不安などないと言い切れる人は多くないと思います。不安の大きな要素として上がるのが、この資本主義というシビアな時代に自分は適合していけるのか、ということではないでしょうか。 このコラムでは資本主義における付加価値とは「差異」であり、「差異」がなければ「コモディティ化」に巻き込まれてしまうことを再三伝えてきました。京都大学准教授の瀧本哲史氏は著書でコモディティ化しない生き方を、『儲かる漁師』になぞらえて6つの方法で提唱しています。 1.トレーダー  1番目が「とれた魚をほかの場所に運んで売ることのできる漁師」です。その日の水揚げを、魚がとれない山の上の村まで運んでいって、畑でとれた野菜と交換したり売ったりする…




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