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月刊商人舎 2017年02月

 (株)商人舎 特任研究員 嶋内 仁 


イータリー・コンセプトの本質を解明する

マルチ・コンセントと体験価値の4E

2017年02月10日

Ⅰ. イータリーのイノベーションハーバード・ビジネス・スクール、テクノロジー&オペレーションマネジメントコースのエッセイに「食べる、買う、学ぶ:イータリーはどのようにして“金のなる木”となったか」(Eat, Shop, and Learn: How Eataly Became a Cash Cow, Written by Lauren Edwards, Posted on December 5, 2015)という記事を見つけた。それによると、イータリー(Eataly)の革新的なビジネスモデルは、消費者の嗜好の変化、成熟したハイエンドの料理市場、伝統的なイタリア料理へのこだわりという3つの要素から成り立っているという。消費者の嗜好の変化というのは、消費者はもっと上質のダイニング体験を要求しており、しばしば単なる食事以上のものを期待しているということである。イータリーは、このような傾向に応えて、大きな一つの…




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