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月刊商人舎 2016年04月

総合スーパー大手3社の「既存店戦略」

2016年04月11日

イオンリテール・イトーヨーカ堂・ユニーのマーケティング志向とフィナンシャル志向経営評論家 保科 篤 大手総合スーパー各社が新規出店を中心とする規模拡大投資から、人口動態や顧客ニーズの変化をきめ細かく取り込む改装投資に軸足を移し始めた。衣料品から住関連品、そして食品まで幅広く扱う総合スーパーは、1997 年に業態としてのピークに達したが、2014 年の消費増税後にはさらに売上高が急減し、業態存続の正念場を迎えている。専門店やネット通販に対抗するために、集客力を高める既存店の更新投資を強化する。イ オンは「建築費高騰の影響もあり、既存店の活性化にシフトする」(幹部)。総合スーパーの中核子会社、イオンリテールは全350 店を今後5年ですべて改装。1店につき数億円を投じる大型改装を増やし、多くを新フォーマッ…




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